今年前半は出費が嵩んでしまいなかなかレンズを買えずにいたのですが、少し余裕が出てきたので久々にオールドレンズをポチってみました。
条件としては1万円以下で珍しいもの、で色々探してみたところ、この『MC CIMKO AUTO WIDE-TELE ZOOM 36-100mm F3.5』を見つけました。東京光学(後のトプコン)の下請けをしていた「シィーマ」というメーカーが作ったオリジナルブランドのレンズらしいです。
初めて聞いたメーカーだし、流通量もたま~に出るぐらいしかないようなので、これは買わずにはいられませんでした。


ボケは結構暴れますね。もっと絞る場面でしたが、とりあえず開放。
俗に言うシャボン玉ボケ。あまりこの手のレンズには手を出さないのですが、撮っているうちにアリかも?と思えてくるのが不思議なところ。作例がまったく無いレンズだったので完全に博打でしたが、愛着が持てそうな気がしてきました。

テレ側が100mmということもあり、ある程度自由に画角を調整できます。ただ、一つ欠点が、最短撮影距離が「2m」ということ。これは結構苦しい。もうちょっと寄りたいと思ったときに、全然寄れない。まだズームができる分マシですが、ほぼ遠景用と考えた方がよさそうです。


あと意外にも色転びがほぼ起きないというのは嬉しかったですね。色味的には実に素直です。たまたま状態が良かっただけで、個体差はあるかもしれませんが。

色収差はもう目を瞑るしかありません。後処理でどうにでもできるので。



CIMKOというブランドに興味が湧いた一本になりました。今回入手できたのはズームでしたが単焦点も案外侮れない描写の作例がいくつかネット上にあったので、機会があれば狙ってみたいと思います。希少性もありなかなか相場が読めないブランドなので高値だとちょっと手は出しづらいですが、逆に”希少性を買う”というのも一興かなと思います。